データでは証明できない上原浩治選手の凄さ

こんにちは。大森太輔です。

今回は、上原浩治選手の凄さについてです。

 

~ストレートが伸びる?~

 

野球は、予想のスポーツです。

だいたいプロ野球選手は、140~150キロでボールを投げるわけですが、バッターはピッチャーが投げた瞬間にボールがここに来るだろうという予想をしてスイングをします。

例えば、ピッチャーが120キロのボールを投げて、ミットに入るまでの時間は0.5秒と言われています。

プロの選手たちは、投げられて0.1秒で判断して球種、コースを判断し打ち返しているわけです。

つまり、感覚的にスイングをしているわけですねー。

 

では、ストレートが伸びるとなぜいいのでしょうか。

ストレートが伸びるとは、到達点が高いということを表します。

上原選手のストレートは、同じ球速の選手のボールより20cmほど高い位置に到達すると言われています。

ということは、ピッチャーが投げた瞬間にここに来るだろうと判断してバッターはスイングをするわけですが、予想よりも上を通過するためバットに当たらないんですね。

※つなみに、バットの直径は6.6センチ以下とルール上定められています。そう考えると20cm到達点が違うと大きな違いに思えますよね。

 

~3種類のフォークボール?~

上原選手の配球は、95%がストレートとフォークボールで構成されています。

バッターは、ストレートかフォークボールを待てばいいわけですね。

それなのになぜ打てないのか。

上原選手は、フォークボールを3種類に分類し、カウントごとに使いわけをしています。

ストライクをとるためのフォークボール、空振りさせるためのフォークボールといったように、意図をもってフォークを投げているわけです。

そのため、バッターは的を絞ることができないんです。

 

~読みが凄い~

これまで2つ上原選手の凄さを説明してきましたが、それだけではメジャーで突出した成績を残すことはできません。

ストレートが伸びる選手は他にもいますし、前田健太選手なんかもスライダーを2種類投げ分けるそうです。

では、なぜここまで打たれないのか。

ことごとくバッターの読みを外しているからとしか説明のしようがありません。

上原選手の経験から、バッターが何を待っているのか判断して投げている。だから、データ上でもいい成績が残せている。

最後は、非論理的な説明ですが日本でいう「読み」が上原選手の凄さ象徴であると思います。

 

~だから野球はおもしろい?~

最後に上原選手の凄さをまとめると…

 

 

の3つがあげられます。

 

今日では、テクノロジーの進化により多くのデータが利用され私たち視聴者も話の中で使うようになってきました。もちろん、データを見ることは一つの野球のみ方であり野球を一歩さきのステージへ進ませるものになると思っています。

ただ、上原選手のようなデータでは説明しようのない選手が今後も出続けて野球を盛り上げてくれることを願うばかりであります。

 

以上、大森太輔でした!