【書評】メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問

私がこの本を手に取った理由は、「メタ思考」とか「メタ分析」という言葉をよく聞くけど意味分かんない!!と思っていたからです。

 

インフルエンサーやブロガーたちが、メタ分析が大切とか、これからはメタ思考だとか言っているのを聞いて、知ったかぶりしている自分からおさらばするために本書を読み始めました。

 

もし、「メタ思考って何?」と考えられていて、知ったかぶりしている人が私以外にいるならぜひ読んでもらいたいです。

 

1.メタ思考トレーニングとは

では、本題に入ります。

この本の内容を一言でいうと、「物事を一つ上の視点から考えてみることが重要だ!」ということです。

 

「一つ上の視点から考えてみる=メタ思考」であり、本書はメタ思考をするための基本や応用法が書かれています。

 

では、メタ思考とは具体的にはどのように考えることなのか、どのように行うべきなのでしょうか?

 

そして、メタ思考を身につけるとどんなメリットがあるのでしょうか?

 

2.メタ思考は「自分には理解できない世界がある」と認識するところから始まる

 

まず、メタ思考を行う上での基本的な考え方です。

 

メタ思考を行う上で大切なことは、自分自身理解できない世界があるということを知ることです。

自分を客観視して、自分を変えようとしない人はメタ思考は絶対にできません。

 

なぜ自分を変えようとしない人はメタ思考を身につけることができないのでしょうか?

 

それは、物事をそのまま、見たままでしか認識ができないためです。

 

メタ思考は、一つ上の視点から考えてみることです。

 

自分という1つだけの側面しか捉えることができず、かつ変えようとできない人はメタ思考を身につけることができません。

 

自分を客観視して、変化させようとするマインドを持つことがメタ思考をする上での準備段階となります。

 

3.メタ思考は「なぜ?」という問いから始まる

メタ思考をする上で筆者は、

①why思考トレーニン

②アナロジー思考トレーニン

を提唱しています。

 

①のwhy思考トレーニングとは、なぜ?という問いをすることで依頼に対する上位目的もしくは、本来の目的を考えることを言います。

 

言い換えると、目の前に見えているもの、聞こえているものを疑い、本来の姿まで考えを巡らせることです。

 

例えば、あなたが計画した飲み会が終わった次の日に、上司から

 

「昨日の飲み会、時間短かったんじゃない?」

 

と言われたとします。

 

もし、次の飲み会の幹事を頼まれたとき、あなたはどうするでしょうか?

 

本書では、上司の発言に対して「なぜ?」という問いをし、上司の本来の意図をどう読み取るべきなのか書いてあります。

 

このように、「なぜ?」と問うことで、他の人より一歩先の思考まで辿り着くことを目的にしています。

 

4.類似しているものから推測をして、借りてくる

 

次に、②のアナロジー思考トレーニングです。

 

みなさんは、アナロジーという意味を知っていますか?

 

アナロジーとは、「類似している」ということであり、アナロジー思考とは「類似しているものから推測すること」を言います。

 

アナロジー思考をするためには、物事を抽象化することが重要です。

 

抽象化とは、複数のものから関係性を見つけて、一般化することであります。

 

ここまで読んで、アナロジー思考ってどういうこと?と思われた人もいると思います。

 

書いている本人も読んでいるとき、さっぱりわかりませんでした。

 

よくよく考えて、よくよく噛み砕いて説明すると、

 

私たちが生活している世界には、一見まったく関係のないように見えて、構造や関係性が一緒であることがあります。

 

これまで生まれてきた斬新なアイデアは、まったく関係性のない世界から共通点を見つけて、応用したものにすぎません。

 

アナロジー思考とは、まさにまったく関係のないものを結びつけ、新しいアイデアを生み出すためにある考え方であります。

 

そのためには、物事を見て徹底して具体的に捉えることができるかが重要になってきます。

 

5.まとめ

本書では、メタ思考とは「物事を一つ上の視点から考えてみること」だと言われています。

 

メタ思考を身につけることで、物事の本質を見抜く力がつき、新しいことを生み出すアイデアが生まれてくるかもしれません。

 

話は飛躍しますが、今後AIが人間の仕事を奪うと言われるなかで、私たちに必要なのは新しく何がを生み出す力なのかもしれません。

 

メタ思考を身につけ、他の人の一歩先を行くことを目指しましょう。